図書館戦争の設定がトンデモなように見えてトンデモじゃなかった
図書館戦争、結構好きで小説は全部読んだ。
この間、テレビドラマやってて見たんだ、妻と。
妻は、映画版も見てないし当然小説も知らない。
(僕も映画は見てないけど・・)
だから物語の途中から始まるドラマは設定の理解に苦しむかな?と思ったんだけど
あまり説明なしにすんなり理解できたらしい。
僕的には
本を守るため、銃を持って戦う!ってトンデモ設定だぁ!って思ってたから以外
そして、ちょっと考えてみた。
この設定ほんとにトンデモか?と
ざっくりしたストーリーは
悪い影響を与えそうなワードのリストがあって、そのワードが入った出版物は
特殊な部隊(良化隊)によって没収、焼却処分されるという法律が成立されている日本
そして、その出版物を守るためカウンター組織として図書隊という部隊があり
図書隊は図書館の中の人の役割もこなす。
という設定の正解で
純粋で真面目な長身女性と、無骨ながらやさしさを持って誠実に図書を守る
ちょっと背の低い上官のラブストーリーを織り交ぜたアクションもの。
出版物をめぐって繰り広げられる銃撃戦、というのがトンデモだなぁと思ってたけど
少し良く考えてみた。
図書は、出版物。
出版物というのは、印刷物であって、印刷が世界三大発明と言われるのは
「文化的なもの」を明文化し印刷ができる前の時代よりも早く多くの人に
それを広めることができるようになって、文明の進歩が早まった。という理由。
文化、思想、というものが広く理解されるようになった。
図書=文化を広める手段
と考えるとそれを妨害しようとする行動に対して反撃するのは
すごく理解できる。
そして、これと同じような構図の戦争を知っていた事に気づいた。
それは宗教が絡む戦争。
自分の宗教に対して(自分の思想と似ている)冒涜や反していることを
されて、反撃する。
みたいな構図が、図書隊と良化隊の構図にそっくりではなかろうか、、と。
そう考えると、何気なくでも図書館戦争の設定がトンデモではなく
理解できてしまう、というのは理屈にあっているなぁ。っと。
なんか著者はそんな事じゃなく、わりと軽い気持ちで設定考えた
みたいな事があとがきに書いてあったけど。。
受け手としてはこんなバックグラウンドにつなげてリアルな世界との類似を
想像するのも面白いよね。