物流は要件把握を最初から最後まで確定してから、仕様設計に入る事
部分最適や全体最適と少し似ているけど、物流センターを立ち上げる際の要件定義で部分的な最適で使用を決める事はリスクが高すぎるので止めた方がいい。
例えば、データ連携の作業工数削減の為、出荷データは自動で連携するようにWMS設計を行うとする。自動で連携するという事はサーバーの安全性に影響するのでWMSのオペレーション端末ごとセキュアな環境に構築するレギュレーションとなる。
この場合、オペレーション端末もセキュアとなるため、通常のメール等は使えずWMS上の情報はデータ連携する上位システムか紙での出力に限定される。(あくまで当社の場合)
ちなみに、自動連携を想定しない場合は手動での連携になるのだが工数がかかるがオペレーション端末は社内イントラ内に設置される。データダウンロードも可能だしメールを使う事もできる。
つまりはどういうことか。
データ連携の工数を削減する替わりに、本来エクセルで管理できるであろう棚卸やロケーションのシミュレーションができなくなってしまい、後工程の現場の工数が増大してしまう。
当然ながら、それ用にHTやシステムを開発すればいいがそれもコストが発生してしまう。
全体で見るとマイナス。状態に陥っていしまうのだ。
極端で特定の場合のケースになってしまったが、物流の設計は全体の要件を整理してからでないとこっちの部分最適が、あっちのコスト増になる可能性が大いにある。
物流の設計を行うなら、気を付けるべきポイントの一つである。