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システムには入力系、出力系どちらかなのかを把握する事が重要 異業種ITからの転職者は要注意


システムには色々な分類方法がある。
IT系の方で異業種から物流系ITに入ってきた人で『なんかずれてるな』と感じる人が
共通で陥っている根本的な意識の違いについてまとめておこうと思う。


システムには(機能的に)入力系と出力系がある

【入力系】
データを『入れる』事を主としたシステム。
ECなどの注文を受け付けるシステムなど、誰かが入力したり、どこかのデータを取り込んだり
システムにデータを投入する事を目的としたシステム

【出力系】
データ情報から個別の動きを行う事を主としたシステム。
帳票の出力や機械の制御などがこれにあたる。

 

システム構築時の違い

入力系は、必要なデータの仕様にあわせてIFやエラー処理などの工程を組み込む。
データ仕様に対して必要十分なIFと、入力時のエラー発生時の所作を考えればおおよそ構築ができる。

これに対して出力系はやっかい。
出力される最終成果物があり、それにそって仕様を決めていくが
元のデータから最終成果物が完成されるまでの間に、オペレーターの操作が入る。
ここで、『オペレータの操作』という入力系の要素が加わる。
つまりは、出力系のシステム構築には入力系の要素が多分に加わる。

出力系の構築時は入力系のこともわかっていなければならない。

 

■誤解されやすいポイント

出力系は、入力系の『要素を含む』と書いた。
ここで、誤解されやすいのは
出力系システムは『ただ出すだけ』何かボタンをぽちっと押したら出てくるでしょ?と思ってしまうこと。
例えば、オペレーターの操作、という入力要素を含むことが抜けてしまう事が誤解されやすい。


■物流業界において

WMSを例にとると
例えば、ECシステムからデータ連動でWMSに出荷データが入るシステムがあるとして、
これまでヤマトの宅急便一本だったのが、ネコポスも使いたい、という仕様追加があるとする。

EC側で、注文ごとに便種の選択フラグが連携され、それに従って伝票を出力するだけ。
と、考えられがちだ。

伝票のレイアウトを確認して、そのレイアウトどおりに出力すればいいから、簡単じゃないか。
と思われてしまう。

そうじゃない。

伝票を出力するまでの工程で、オペレーターは在庫の引き当てや箱数の処理など
いくつかの工程の作業がある。
工程分のエラー分岐も当然発生する。
便種の追加一つでも、実はそこに至る入力オペレーションも追加と検証が必要と為
簡単にはいかない。

 

一見、何かの処理や成果物と似ているからシステム構築が簡単だと思われがち、な

機能であっても実は設計・開発・検証と各工程で時間がかかりコストに跳ね返ってくる場合がある。

 

システム開発に近しい方なら想像できると思うが、そうじゃない方は少し注意してシステム設計に携わればいいと思う。

 

 

 

 

 

悪魔のデータ入力

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