生きてるだけでまるもうけ

つらい事もあるけれど生きてるだけでもラッキーなのです

物流からみるフードロス問題 恵方巻きやらバレンタインやら

 


恵方巻きで注目されるフードロス問題。
ちゃんとしたロジックを使わずとも明らかに、素人でもわかるぐらいの過剰生産。
お店側は色々な事情があって店頭に大量の恵方巻きを並べるのでしょう。
案の定売れ残り、賞味期限の短い恵方巻きはそのまま廃棄。
毎年繰り返されるこのフードロス問題。

日本人が嫌う、食べ物を捨てるという行為
仕入れ負担だけが残って利益を圧迫する小売店
量をそろえる為にパワハラ気味に発注量を上げる上層部。
このあたりが問題視されている。

フードロスにからむ問題は物流側からみると他の問題も出てくる。
輸送キャパは限られている、トラック一台で運べる物の量は限られている。
容量的にトラックに詰めても、重量がかさみ燃料がかかる為不要なものは積みたくない。
料金をもらって運んでいるから運用屋自体はそれでもいいが、環境や効率化の観点からは
売れないとわかっているものは運びたくない。というのが本質的なところ。

また、売れ残ると廃棄になるのだが、廃棄は店で行うわけではない。
ごみ収集者を想像してもらえればわかりやすいと思うが、
廃棄物の回収にもトラックが使われる。
そこでさらに、輸送キャパを食われる。

売れないものを『持っていくのに』輸送キャパをとられ、
売れなかったから『回収するのにも』輸送キャパをとられる。

フードロスはそのまま輸送ロスにもつながっている。

この点は、小売の配送網だったり廃棄物の回収ルートにのってくるので
表には出ないだろうが確実に輸送キャパの無駄づかい。

恵方巻きが注目されているが、バレンタインやクリスマスケーキも同じだろう
イベントがあればそれにちなんだ食べ物を大量に作って、売れ残って廃棄して
という悪循環は無くせないものか。

フードロス、輸送ロス他にも様々なロスがでているこの悪習。
もったいないの精神は日本には無くなってしまったのか思ってしまう今日この頃。