生きてるだけでまるもうけ

つらい事もあるけれど生きてるだけでもラッキーなのです

値上げ断行殿様だがまじめなヤマト、破損してもそのまま届ける佐川、出荷能力低いJP。総じていえるのはラストワンマイルの横暴

仕事以外で宅配を利用しない人が増えたという調査結果がでており、

宅配便「利用しない」層が年々増加、ネット調査

 

 

1人あたりの利用回数も増えていない
という調査結果が出ている。
それなのにEC化率は毎年伸びている。
リアルな物を購入しないECが増えているのか?と思ったがそうでもない。
明らかに矛盾している。おかしい。
調査母集団がおかしいのか、、、わからない。
もう少し詳細に考えてみる必要がある。

宅配を利用しない人が1%減ったとしても、以前個人宅への宅配はかなりのボリュームだ。
ラストワンマイルを担う配送会社は大変なのだ。
個人宅への配送は急増し、それに伴い再配達が業務を圧迫する。
宅配業者大手は3社、それぞれ特徴がある。よくも悪くも。

総じて言えるのは宅配業者が強気で物を言うようになった。
破損などの事故が発生した際は皆さん真摯に対応してくださるが、
営業面となると全く違うし、万一事故が発生した場合の対処も違う。
私個人が感じる大手三社の特徴を私見100%でまとめようと思う。
あくまで実体験なので予め了承いただきたい。

 

1 ヤマト運輸

宅配会社の王様である。
彼らの言う事には絶対服従。とまではいかないが、かなり強気だ。
特に値上げ。そして伝票の形式や引き渡す荷物の荷姿だ。

伝票形式や荷姿がちゃんとしていないと、そのしわ寄せは配送現場に寄る。
効率が格段に落ちる。
分かりやすい例は、住所が見難い伝票は配達の際に間違う危険がある。
間違うとリカバリーに余計な手間を発生する。クレームになる。
だから、より上流工程でちゃんとしようとする。

そこからくる強気姿勢なので、発注者の立場の我々も出来る限り対応したい。
という気持ちはあるのだが、先週承認を得た伝票形式と同一のものが今週は不承認。という事態はできれば避けていただきたい。
システムの改修は結構大変なのだ。

また、値上げに対してもしかり。
値上げできない案件はよそで発送して。という姿勢が丸見えの担当者。
これも、安く運びまくった結果、現場が完全オーバーフローした事への反動。
荷物を少なくするには値上げ。利益が増えれば投資。そしてまた個数を増やす。
すばらしい構想だ。
だが、3PLで発注している立場としてはそんなに簡単ではない。
もう少しこちらの事情も汲んでいただきたかった。

 

2 佐川急便

佐川は個人宅への配達から撤退方針。
だから、というわけでは当然ないだろうが(そう信じたい)
個人宅への配達で事故が多発している。

流石に箱を蹴りまくられた事はないが、出荷中に箱が破損し個人情報がのった納品書を紛失してしまう。
というような事はやめてほしい。
破損するのはよくないが、せめてそのま配達せずにこちらに教えてほしい。

『このぐらいいいだろ』と考えているかどうかはわからないが
こちらに連絡をしてほしいのだ。

 

3 JP

金額に交渉の余地無く提示してくるという難点はあるものの、荷物の扱いは悪くないのがJP
印象的にはまじめ。

ただ、他の2社と同格で比較はできない。
なぜかというと、他の2社ほど荷物を引き受けてくれないからだ。

最初から、この案件は『〇〇〇個/日』まで
と条件をつけてくる。

それが、全体の10%である事もしばしば。
受注後、仕様設計の段階で条件を出すケースもあり
急遽便種を追加せざるを得ない事もあった。

年末の大繁忙時に路上で年賀状販売とかしている人がいるくらい人の使い方がヘタ。
その人たちを作業にまわして対応力をあげてほしい。
ちなみに、この年賀状販売と宅配は別組織の為人の融通ができないそうだ。
(悪い意味で)流石な企業である。

 

また、Amazon楽天がラストワンマイルに参入、というニュースも最近は聞こえてくるが
自社の配達物さえも、まともに機能するのは10年以上かかるのではないかと思っている。
ラストワンマイルは重要で難しい。

今の私個人としてできる事は、センター構築の際に宅配業者の方がやりやすいような仕様にする事と
自宅に送られる宅配は再配達しないでもいいように受け取る事ぐらいだ。