生きてるだけでまるもうけ

つらい事もあるけれど生きてるだけでもラッキーなのです

ロジスティクスを担うものは他社の落ち度に喜ばない

 

ロジスティクスは製造から納品、納品後の使用シチュエーションまでを考えて全体最適を目指す概念。

ロジスティクスが染み付いている会社では起こりえず、物流レベルの会社で起こるような事が身近で発生した。

 

1 不具合発生


エリア別で作成した製品があり、納品先のエリアに間違えずに発送。という案件。
製品はアウターカートンに入っており、エリアのラベルも貼られている。

事故の一方は納品先から入った。
『違うエリアの製品が入っている』と

 

2 対応

現実に、『意図と違うもの』が届いたので『正しいもの』を追加で出荷した

 

3 原因想像


ここで原因を想像する。
『原因なんて後でいいだろう』という見方をする人もいるが大きな間違い。
原因によっては他へ影響が波及する可能性があるからだ。
今わかっている不具合が『氷山の一角』なのか『この1つだけで終わるのか』によって
準備が変わるからだ。

ここでは2通りの原因が想像できた。
 1 物流作業で取り違えをしてしまった
 2 納品時点で既に間違って入っていた(アウターカートンと中身が違う)

 

3 原因を特定する

原因の特定は必ずしなければならない。
影響範囲を特定しなければいけないからだ。

原因特定は現物を確認する事で完了できる事が多い。
今回は早速、不具合が発生した納品先へ出向き現物を引き取った。

 

4 原因の特定

今回のケースは結果的に原因は、製造のミス。
中身とアウターカートンの表記が違っていた。

 

5 今後の対策

この原因となると、対策は物流ではなく製造側に移管する。
製造側で影響範囲を確認し、リカバリーを物流で担う。

そこで、今回発生した事。


今回は残念ながら原因が特定した段階で、歓声があがってしまった。
『当社の責任で発生した不具合ではなかった、よかった』
という事である。

ロジスティクスの会社なら、ここでは原因は『他社』であっても
『自分事』としてリカバリーを真剣に検討する。
責任が自分にないからといって、喜ぶような事はしないだろう。

でも、それと間逆の事が身近で起こってしまった。

これは、喜ぶ事が不謹慎といっているわけではない。
他社が起こした不具合であっても、相手に正確に物が届いていない状況、であるならば
原因が特定した後は、次の行動に移すことはあっても喜ぶなんて事はない。

そんな事を思ったが、これが自分の案件だったら同じ反応をしてしまうかもしれない、と思い至って
まだまだだなぁ。と思った今日の午後であった。