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物流業界で仕事ができる人の特徴

 


以前、『物流業界で仕事ができない人の特徴』という記事を書いた。

 

 

transistor-circus.hatenablog.com

 

 


今度は逆に物流業界で仕事が『できる人』の特徴を書こうと思う。

 

1 事実しか信じない


現状の報告や説明に対して必ず『根拠』を求める。
根拠無き情報については、信じないか割り引いて情報を整理する。
物流の仕事は、立場によって見方が変わるし時期によっても変わってくる。
そして、物流はたくさんの人間が係わる為、情報も信憑性が無くなる場合が多い。
いつ、誰がどんな状況で得た情報か。
これを付帯して情報収集している人はできる人、である。

 

2 他人を信じない


物流の仕事は、刻一刻と状況が変化し、係わる人も多い。
1で信頼に足る情報であると確信していても、明日には間違った情報になっている場合もある。
だから、情報を盲信せずに常に疑う余地をもっている。
また、同時並行ではなく段階的にしかできない事が物流には多いので
Aの次にやってほしいB。という依頼した場合、依頼された人はBを忘れる事が多い。
物流で仕事が出来る人は、依頼した人が普通にBまでやってくれるとは考えていない。
必ずAが終わった後にBの進行確認を行う。

 

3 自分すら信じない

 

2は程度の差があったとしても誰でも同じ。
誰でも同じだから、自分自身をも信じない、Bが忘れられないようにBをスタートするトリガーをかならず設けておく。
できる人は自分すら信じていない。


4 必ず『次の案件』を見据えて行動する

 

物流はいうなれば『仕組』だ。
一つの案件で作った仕組みは当然次の案件でも流用できる。
できない人は、『今、この案件をこなす』事だけで次展開を考えようとしない。
それに対してできる人は、同じような案件が発生した場合、効率的に進めるように準備する。

 

5 雑用を芸術的にこなす


物流の仕事では、どんな立場でも『雑用』と見られるような仕事が発生する。
荷物のリスト作成、管理札の作成、ちょっとした移動などなど。
できない人は『こんなのささっとやればOK』と適当にやるが
その小さな適当が、後で色々な人の手間につながる事が多い。
できる人は、後々の手間を省く為、無意識ではあるが雑用すら手を抜かず仕上げる。

 

6 常に上流工程に影響力を持つ


ECであれば、受発注システムのように物流から見て上流工程に常にパイプを持っている。
これは、物流の課題が上流工程に原因がある場合に対応を依頼できる関係性を持っておくため、であったり
新規分野のビジネス開発の際に全体最適の仕組みの提案ができる関係構築する為だ。
また、上流工程の担当者も当然、できる人につくので自然に関係性が構築される事になる。

 

7 先々まで見通す事ができる


新しい案件を立ち上げる時、できる人は過去の案件を引っ張り出し概要レベルで進行段取りをつけてしまう。
PMBOKのPMのDB化に通じるものがあるが、過去のPMデータを蓄積し最適なものをピックアップして流用する。
結果、新規案件の話があった翌日には段取りやタスクが出来上がっている。
複雑で関係者が多い物流の仕事であっても、すぐに具体的な詰めに取り掛かれるのだ。

 

8 常に先手を打てる


7の結果、課題や当然決めなければならない事、が事前に明確になっているから
常に先手を打って、自分主導で仕事を進めることができる。

 

9 あるべき姿を伝える事ができ、納得させる事ができる


たとえ、実行担当者の負荷が増えることであっても、あるべき姿を明確に伝える事ができ
その結果、どんな課題が解決されるか、どの程度その作業が必要なのかを説くことができて
納得させる事ができる。
できない人は、実行担当者が二の足を踏んだら即上司を使って『やれ!』という暴挙にでる

 

10 できるPMの案件進行は魔法と区別がつかない


周りから見ると、できるPMの案件は『いつの間にか構築できている』ように見えるので魔法のように見える。
必要情報が無駄な会議をせずに集まり、完成し後続の担当者に引き継がれていくからだ。
長い会議や担当の押し付け合い、解決できない課題、などが無くスムーズに進行している様は魔法のようなのだ。
ただし、そこには当然、頭痛を伴うほど繰り返し細部まで練ったシミュレーションや、課題抽出、スケジュール作成など
時間をかけて、命を削ってPMが準備している努力がある。
できる人はやらなければいけない事を、必要以上のレベルで仕上げる努力を怠らない。のである。

他にもたくさんあるが、物流業界でできる人の特徴は以上である。